Category :
House in Toyonaka
豊中の家
Residence @ Toyonaka, Osaka
Design: Sunao Koase /SNARK Inc. + Shin Yokoo /OUVI
Structural design: Shin Yokoo /OUVI
Construction: Kohatsu
Total area: 113.76㎡ (1F/60.19㎡ 2F/53.57㎡)
Completion: Apr.2020
Photo: Ippei Shinzawa
大阪府豊中市にある住宅。
傾斜地で、北側接道の建物が段々と立ち並び、南側には阪急電車と伊丹空港に発着する飛行機が見渡せる。解体前の既存建物の2階から眺望を確認し、2階にメインの生活の場をつくり、1階には寝室、クローゼット、趣味室を設ける計画とした。敷地の東西には隣接した建物が並んでいるため、南北に風と光が抜けるよう配置している。
2つのコア(木で覆われた閉じた空間)と、ヴォイド(抜けのある空間)を立体的に互い違いに配置することによって、空気と光の抜けを作り出した。人が寛ぐ空間は木、外とのつながりを感じる空間は土間を使用することで緩急をつけた。ご家族の趣味がアウトドアであることや、ご主人は自転車競技もしていることから、コアとヴォイドの間を縫うように道路から連続する土間の道をつくり、2階の生活の場へも外の雰囲気が感じ取れる構成とした。それぞれの居場所で好きなことをしていても、それらを繋げる道の空間があることでお互いを感じながら生活することができる。
クライアントからは、眺望を眺めながら生活すること、家事動線の機能性や趣味部屋の実用性を兼ね備えた明るく風通しの良い住宅であることが希望された。ここで営まれる家族の健やかな暮らしと外との関わり合いを意識して、時間をかけてクライアントと共に作りあげた住まいである。