SHOKUTAKU

東京都目黒区・都立大学駅近くの家庭料理とナチュラルワインの店である。居抜き店舗の内装を活かしながら、店主夫妻それぞれの持ち場となるカウンターを設えた。キッチン側は既存カウンターを下地として利用し、バーカウンターは下地から新規に制作し、水色のテラゾタイルで仕上げている。入口正面には黄色いグラスシェルフを設け、来客を出迎えるアイキャッチとした。ラフな既存の内装とヴィンテージ家具の中に、水色のテラゾや黄色いオリジナルプロダクトを散りばめ、陽気で楽しいご夫婦がつくる食卓を表現した。
Restaurant @ Toritsu-daigaku, Tokyo
Design: Yu Yamada, Suzu Shimabukuro /SNARK Inc.
Construction: Double Box
Steel products: gambit
Total area: 30.6㎡
Completion: Jul. 2025
Photo: Ippei Shinzawa

SNARK社員研修旅行のおみやげ市

世界を歩いて、おみやげを選ぶ。
2024年秋、SNARK Inc.メンバーは4つのチームに分かれ、フィンランド・スリランカ・台湾へ海外研修の旅に出かけた。旅の目的は、文化に触れ、街を歩き、人と出会い、自らの感性を開くこと。本展では、現地で見つけた「愛すべきおみやげたち」を展示・販売した。ルールは「一人3,000円以内、ストーリーを語れるものを3種類まで」。土地の空気や記憶がにじむ小さな品々、旅の経路、街の風景、美術館のガイドマップなども紹介した。
Planning: Natsuko Inoue /SNARK Inc.
Exhibitor: SNARK Inc. members
Photo: usagitocamera
Date: 21-22 & 28-29 Jun, 2025

House in Miyamotocho

桐生市の閑静な住宅街に建つ木造2階建ての住宅である。L字で二面道路に接する変形の敷地において、駐車場と庭を分けるために住宅を中央に配置した。生活空間が全て南側の庭に面するように計画し、リビングには庭を横目に過ごせる窓辺を設けるなど、住みながら育てていく庭と近い距離で生活できるプランとしている。また、施主が集めているアンティークの家具や新しく選定した照明と調和するように素材の検討や色味の調整を行った。
宮本町の家
Residence @ Kiryu, Gunma
Design: Rei Oshima, Takeo Arika, Noriko Koba /SNARK Inc.
Construction: Sakura Construction
Total area: 92.74㎡ (1F/46.37㎡ 2F/46.37㎡)
Completion: Jun. 2024
Photo: Ippei Shinzawa

EPOCH

オフィスの移転プロジェクトとして、緑に包まれた環境の中で、心地よい自然光を大きな窓から室内へ取り込み、スタッフ一人ひとりがその日の気分や業務内容に応じて場所を選びながら働けるオフィスを計画した。執務室は既存家具と調和するベージュを基調とし、穏やかで落ち着きのある空間としている。一方、会議室やオープンスペースはグレーを基調とし、集中や対話に適した、適度な緊張感を持つ空間として構成した。また、会社で所有するアートの中から空間に合うものを選定し、各所に配置することで、視線の抜けや奥行きを生み出している。 異なるトーンを持たせながらも、素材感や光のバランスを丁寧に調整することで、全体として人が自然体で過ごせる環境となるよう配慮した。
エポック
Office @ Kamiōsaki, Tokyo
Design: Yu Yamada, Mako Shimanuki, HoLing Cheng /SNARK Inc.
Construction: Koushou Inc.
Total area: 395.45㎡
Completion: Jul. 2025
Photo: Ippei Shinzawa

Past & Pages

Planning: Natsuko Inoue /SNARK Inc.
Exhibitor: なんだかとても, Suiran, yadorigi, warmth, 一年
Photo: usagitocamera
Date: 15-16 Feb, 2025

aretosore

新潟県三条市の商店街の一角に佇む小さな焼き菓子屋である。延床面積わずか6.5坪の小さな建物の1階に焼き菓子が並びカフェ営業もできるカウンター8席、2階に日替わりで約20種類の焼き菓子を製造できる厨房を集約している。小さな店だからこそ店主・お客様・焼き菓子の距離感を重要なテーマとし、動線や什器寸法、視線の抜け方までミリ単位で検討を重ねた。「あれ」や「それ」を混ぜ込んだ焼き菓子の個性を引き立てるため、内装の仕上げ材はあえて種類を限定し、統一感のある落ち着いた背景となるよう設えた。主張を抑えた素材構成によって、焼き菓子そのものが主役となる空間を目指している。シルバーに浮き上がるように塗装した階段室は上階からの光を下階に導き空間に広がりを与えている。階段を上がった先に設けた小さな窓からは厨房の気配を感じ取ることができ、訪れた人の好奇心や子ども心をくすぐる、ささやかな仕掛けとなっている。
アレトソレ
Bakeshop @ Sanjo, Niigata
Design: Yu Yamada, Mami Umayahara, Suzu Shimabukuro /SNARK Inc.
Construction: Chuo Tochi Inc.
Steel products: gambit
Total area: 21.8㎡
Completion: Oct. 2025
Photo: Ippei Shinzawa

TUMO Gunma

群馬県高崎市のコンベンション施設内に設置された、アジア初のデジタルクリエイティブ人材育成施設である。
国際的に評価の高いアルメニアのデジタル教育機関「TUMO」のプログラムを導入し、中高生を対象に最新のデジタル技術を無料で学ぶ場を提供している。施設内の好きな場所にノートPCを持ち込み学習するセルフラーニングと、4つの個室で行うワークショップを組み合わせた学習スタイルとしている。
TUMOのガイドラインに準じて平面計画や素材選定をしながらも、独自の世界観を表現するために古くから日本で親しまれてきた「藍染の青(JAPAN BLUE)」をキーカラーに採用。セルフラーニングが主体となる空間に、子どもたちが自発的に通いたくなる仕掛けを盛り込むべく、県の担当者と活発な議論を重ねた。
500名収容の大会議室として使われていたメインエリアには、地形を模した高さ70cmのフロアを新設。利用者が好きな姿勢で自由に学習できる場を複数計画し、一方向に机と椅子を並べた従来の学習環境とは一線を画した。上下の動きや体勢の変化を伴うことで、常にリフレッシュされた状態で学びに向き合えるよう配慮している。また、自然光が入らない環境に対応するため、照明の色温度をタイマー制御し、時間帯に応じて自然光に近い環境を再現。学生たちの体内時計の乱れを防ぐ工夫を凝らした。
群馬の山々を一望できるパノラマエリアには、3Dデータを基にローカルで製作した可動式の学習机「TUMOBILE」を11台設置。光幕に照らされたステージ上で柔軟な学習スタイルを可能にした。隣接するギャラリーエリアには幅21mのLEDサイネージを導入し、生徒が制作した映像を上映できるほか、壁で閉ざされたメインエリアの様子をリアルタイムで映し出す仕組みも構築した。
群馬県は「クリエイティブ拠点化」を目指し、デジタルスキルを備え新たな価値を創造する人材育成の拠点「tsukurun」を設置しており、更なる拡充・発展を図りTUMOの導入が実現した。この新しい学習スタイルが子供達の未来の選択肢を広げ、この場での学びを活かせる人材へ育つことを期待したい。
TUMO 群馬
Learning lab @ Takasaki, Gunma
Design: Rei Oshima, Noriko Koba, Takeo Arika /SNARK Inc.
Project management: Sunao Koase /SNARK Inc.
Design authority: Chris Shahinian, Arek Keshishian /TUMO International
Launch manager: Svetlana Simonian /TUMO International
Lighiting Design: Shosaku Takahashi /nosight co.,ltd
Construction: Taruya Construction
Total area: 1873.96㎡
Completion: Mar. 2025
Photo: Tomooki Kengaku