House in Fujimi

群馬県前橋市、赤城山の裾野に建つ木造住宅である。敷地からは赤城山が望めると同時に、山から吹き下ろす厳しい北風への配慮が求められた。建物のボリュームを階段室を境に上下左右にずらし、ハイサイドライトや北側居室への南側窓を設け、建物全体が自然光で満たされる構成とした。ずれたボリュームは2F南側にあるデッキへの季節風を遮る風除けとしても機能している。映像を投影できるよう、吹き抜けにして大きな壁面を確保したリビングを中心に小さな部屋をいくつも配置し、室内に”マド”を設けることでそれらを結びつける構成とした。“マド”はお互いの気配や、奥へと続く空間を覗かせる事で、面積以上の広がりを感じさせ、取り込んだ自然光を他の部屋へと届ける役割も担う。幾重にも重なる開口により生まれるレイヤーが、生活に心地よい距離感をもたらしている。
富士見の家
Residence @ Fujimi,Gunma
Design: Shota Kaneko, Sunao Koase / SNARK Inc.
Landscape Design: SNARK Inc.
Planting: AYANAS
Construction: 塚田建設
Total area: 95.23㎡ (1F/62.93㎡ 2F/32.30㎡)
Completion: Aug. 2022
Photo: Ippei Shinzawa

CURIO Tokyo Gallery

銀座にあるアートギャラリーである。
既存躯体の中に展示用の白壁を配置したシンプルな構成とした。白壁が自立して見えるように設え、空間のノイズを消しつつ、施工コストを最小限に抑える工夫をしている。
キュリオ 東京ギャラリー
Gallery @ Shintomi, Tokyo
Design: Sunao Koase, Shota Kaneko / SNARK Inc.
Client: CURIO
Construction: Total Project
Floor area: 21.20㎡
Completion: Apr. 2022
Photo: Ippei Shinzawa

Takano Sake Shop & TARTANS CAKE STAND

群馬県安中市にある酒屋のリニューアルである。
既存の酒屋の改装に加え、新たにケーキスタンドを併設する計画である。酒類の陳列スペースの他に、デザイナーでもある店主が製作したグッズを販売する場所や、ケーキスタンドのイートインスペースが求められたため、奥の倉庫まで店舗を拡張する事とした。既存店舗は間口が狭く閉塞感があったため、手前の酒屋をバックヤード側へ半間広げ、奥のケーキスタンドに新たに出入り口とデッキを設ける事で外からの動線を作り、店舗内を行き来しやすい回遊性のある構成とした。酒屋部分は既存を活かし手を加えず、奥へと続く新規の仕上げを入り込ませる事で、ケーキスタンドへと自然と足が向かうよう工夫した。仕上げの見切りを明確にする事でコストを抑えながら新旧を切り分け、店の象徴となるようなコントラストを持った空間が、新しく訪れる人にとっても、昔から利用していた人にとっても愛着の湧く過去と未来をつなぐ場所となる事を目指した。
高野酒店 & タータンズケーキスタンド
Sake shop & Cake stand @ Annaka, Gunma
Design: Sunao Koase, Shota Kaneko / SNARK Inc.
Client: Takano Shoten
Construction: Shibusawa Techno Construction
Planting: AYANAS
Steel Product: gambit
Floor area: 110.41㎡
Completion: Jun. 2022
Photo: Ippei Shinzawa

Smart Checkout

歯科医院向け決済サービス「Pay Light」を主軸として事業を展開しているスマートチェックアウト社のオフィス移転である。
新しいオフィスでは次の事業ステップに向けて空間自体にもイノベーションを感じられる場が求められた。そこで中央の執務エリアの1/3にあたる面積に象徴的な塊を置き、削り出すように形を整えて多様な使い方ができる什器をデザインした。その周囲にはデザイン性と機能性が両立されたハーマンミラーのオフィス什器を配置し、仕事に応じて社員が働きやすい場所を選択できる設えとなっている。
Smart Checkout
Office @ Marunouchi Tokyo
Client: Smart Checkout Inc.
Design: Rei Oshima, Mami Umayahara /SNARK Inc.
Project management / Design direction: Momoko Masuda /TRAIL HEADS
Construction: Mitsubishi Jisho Property Management Co., Ltd.
Furniture coordinate : Herman Miller
Total area: 491.15㎡
Completion: Dec.2022
Photo: Tomooki Kengaku

House in Fujioka

群馬県藤岡市の農地を転用した広い敷地に建つ木造住宅である。カメラマンとECサイトでの古書販売を生業としている建主夫婦からは、写真を撮るための明るく広いリビングと1万冊の本が収蔵できる本棚が求められた。シンプルな矩形の中にそれぞれの機能を配置し、大小さまざまな本棚を設置した。建物の西側に配置したリビングはこの建物の中で一番明るく、大きな気積を持つ。この気積を作るための柱と梁の構造的工夫が、立面に陰影を与え大きさを軽減している。本棚は1箇所にまとめるのではなく建物の各所へ配置した。壁全面が本棚になった廊下や階段、1冊の本を飾るためだけの本棚、手すりの機能を兼ね備えた本棚、背表紙だけが見える本棚など生活の中でどこにいても景色の一部に本がある生活を提案している。写真を撮るためのリビングから建物全体のヴォリュームや構造システムが決まり、1万冊収蔵の点在する本棚が各部屋の繋がりを生み出した。建主夫婦の生業がこの建築を作り上げた。
藤岡の家
Residence @ Fujioka, Gunma
Design: Sunao Koase, Noriko Koba / SNARK Inc.+ Shin Yokoo /OUVI
Structural design: Shin Yokoo /OUVI
Construction: Omnibus inc.
Total area: 138.21 ㎡ (1F/91.41㎡ 2F/46.80㎡)
Completion: Aug. 2022
Photo: Ippei Shinzawa

Shibuya SAUNAS

かつて日本最初のフィンランド式サウナ施設である「スカンジナビアクラブ」があった渋谷に50年以上の時を経て誕生した鉄骨3階建てのサウナ施設である。近年のサウナブームのきっかけとなったマンガ&エッセイ『サ道』の著者であり、日本サウナ・スパ協会任命「サウナ大使」を務めるタナカカツキ氏が初めて総合プロデュースを行うサウナとして我々は計画の初期段階からデザイナーとして参加した。
収支計画から割り出された3層ヴォリュームの1階にワークスペースとレストラン、2・3階に8種類のサウナ室と2種類の水風呂、緑に囲まれた外気浴スペースを計画した。昔ながらのサウナのイメージを払拭すべく「ウェルネス」や「メディテーション」をコンセプトとして、身体に優しくリラックスできる・清潔感があり洗練されているデザインを心がけた。サウナ室と水風呂は大使と企画チームと一緒にそれぞれコンセプトを立て、素材の使い方や各部の細かな寸法を様々な分野のプロフェッショナルと詳細に検討し、サウナの聖地フィンランドやリトアニアへの視察で得た知見もふんだんに盛り込みながらつくり込んでいる。全体の仕上げや造作家具は触覚の心地よさを意識したマテリアルとディティールを選択した。天板やベンチの角を大きく取った曲面や、柔らかく滑りにくいゴムチップの床、肌の触れる部位に応じて仕上げ方を変えた浴室仕上げの石など「触れる」ということにフォーカスしてデザインしている。また、館内の家具や看板、ソープホルダーなどの細かな什器まで一貫してデザインすることで上質で非日常的な世界観をつくっている。多くの情報に晒される現代人を思考の世界から感覚の世界へ開放し心身をととのえる、都会のオアシスが誕生した。
渋谷サウナス
Sauna @ Shibuya, Tokyo
Client: TOKYU LAND CORPORATION
Design: Yu Yamada, Shota Kaneko /SNARK Inc.
Produce: Katsuki Tanaka
Planning: Kurando Furuya, Yuki Soyama /TOYOKE
Construction: ASANUMA CORPORATION
Collaboration:
– Yoshihito Satake /THERMARIVM (Sauna construction)
– gambit (Steel products)
– Kengo Tokusashi, WHITELIGHT,Ltd (Sound design)
– SOLSO (Plants)
– SAISEI LABORATORY (Design cooperation)
Total area: 551.22㎡ (1F/214.34㎡ 2F/214.34㎡ 3F/110.95㎡)
Completion: Dec. 2022
Photo: Daisuke Shima /ad hoc

Bench for Yamana

組立・解体可能なノックダウン式でデザインされており、部材全てをひとりで持ち運べる大きさとした。部材はホームセンターで購入可能な材料を用い、切り込み・掘り込み加工までも全てDIYで作られている。現在では仮設の社殿として、季節を問わず境内の様々な場所に移設して使われる。群馬県高崎市山名町にある山名八幡宮の納涼スペースである。夏期に風鈴を見ながらかき氷などを食べて涼める場所として依頼された。
山名の床几
Bench @ Takasaki, Gunma
Client: Yamana Hachiman Shrine
Design: Sunao Koase, Takeo Arika,(Ryosuke Inomoto, Miho Tanaka) /SNARK Inc.
Construction: SNARK D.I.Y.
Completion: Aug.2022
Photo: Lo.cul.p

House in Shikishima

群馬県前橋市にてハウスメーカーによって建てられた軽量鉄骨造の住宅のリノベーション。
夫婦と子共3人のそれぞれの個室と所有する家具やレコードプレーヤー、導入予定のペレットストーブに合う雰囲気を求められた。外壁によって耐力を賄っていた為、間仕切り壁を全て撤去し、以前住んでいた施主の祖父母の生活の場として計画された空間を家族5人で使えるよう各部屋を配置しなおした。1Fエントランスには個人ロッカーと十分な収納とパントリーを確保した。洗面脱衣室も広くとり収納やランドリースペースを設けゆとりある計画としている。2F個室はコンパクトにまとめ各部屋共通の収納家具やデスクを設え、間仕切り壁はベニヤをビス留めとすることでライフステージの変化に対して施主のDIYでも撤去が可能なつくりとした。収納や間仕切りを家具のように作り付けることでゆとりと可変性を持つ生活の場を作り出した。また、量産された軽量鉄骨造の合理的なフレームを部分的に表し、空間のアクセントとしてデザインに昇華している。
敷島の家
Residence: @ Maebashi,Gunma
Design: Sunao koase, Takeo Arika /SNARK Inc.
Construction: 宮下工業
Total area: 118.45㎡ (1F/72.08㎡ 2F/46.37㎡)
Completion: Dec.2022
Photo: Ippei Shinzawa

Hiroyuki Higuchi ASPECT(s) exhibition

Hiroyuki Higuchi 個展「ASPECT(s)」
Exhibition @ Maebashi, Gunma
Design: Sunao Koase, Takeo Arika /SNARK Inc.
Steel Product: gambit
Completion: Dec.2022
Photo: Ippei Shinzawa

House in Sanjo

ここではカーポートと建物を近づけながら玄関をカーポートの屋根より高い吹き抜けのヴォリュームで配置し、屋根より高い窓から十分な採光と通風を確保するよう計画した。冬は日射により暖められた玄関の空気を、夏はカーポートの日陰により冷やされた空気を室内に導く仕掛けとして吹き抜けの玄関に面した2階の洗面に小窓や、階段室の天井にトップライトへ空気を逃がすルーバーを設けている。2世帯は玄関と浴室を共有するが、それぞれのリビングはお互いに心地よい距離感で生活できるように断面的な重なりを避け、1階親世帯のリビング部分を平屋とし、南側道路に対して親密なスケールを与えている。2階は回遊性のあるワンルームとし様々な生活のシーンが田園風景と共にコアの周りで展開される。整然と並ぶ田んぼの風景に呼応したシンメトリーな立面から庭側へ飛び出した2階の小上がり部分は1階の庭への出入り口の屋根となり、庭との関係を紡ぐ。地域性に応答するための小さな工夫の集まりでできた住宅である。新潟県三条市に建つ木造の2世帯住宅である。冬に数回の大雪が降る市街地では主要道路に消雪パイプが張り巡らされ、ほぼすべての家に風除室とカーポートが備わっている。冬の寒さに一番のプライオリティをおき計画された雪国らしい新興住宅街に敷地はある。この地域では宅地化がゆるやかに進んでおり、田んぼと宅地が混ざったのどかな住宅街を形成している。消雪パイプが埋設された西の道路側へカーポートを配置するのは必須であり、カーポートは敷地の一部のように前提条件として与えられているように思えた。周囲の住宅とカーポートの関係を観察すると、カーポートと玄関が近接しているため一階への採光が取れず玄関が暗そうであったり、そうなることを避けるようにカーポートと玄関の距離をとった結果うまく接続できていない建ち方が多い。
三条の家
Residence: @ Sanjyo, Niigata
Design: Yu Yamada, Mako Shimanuki /SNARK Inc.
Construction: Nakashin House
Total area: 148.76㎡ (1F/84.46㎡ 2F/64.3㎡)
Completion: Aug.2022
Photo: Ippei Shinzawa

LAGOM

群馬県吾妻郡に建つ木造住宅を美容室へとコンバージョンした。美容室として特徴のある内装と寒冷地であるため断熱性能の向上を限られたコストの中で求められたため、断熱材の発泡ウレタンをそのまま内部の仕上げとしてデザインした。凍結深度により基礎が深く、その深さを利用して既存の床より下がったところにカットスペースを設け、空間に抑揚をつけた。建物がもつ地域性をインテリアのデザインとして組み込む事でオリジナリティを持った美容室として生まれ変わった。
ラーゴム
hair salon @ Agatsuma, Gunma
Design: Sunao Koase, Noriko Koba, Takeo Arika /SNARK Inc.
Steel Product: gambit
Floor area: 54.66㎡
Completion: Oct. 2022
Photo: Ippei Shinzawa

House in Kamogawa

千葉県鴨川市のマンションリノベーション。都内在住の施主が趣味や気分を変えて仕事をするために住まわれる二拠点目の別荘である。ファミリー世帯を想定して細かく仕切られた既存の壁を全て撤去し、水回り以外をワンルーム化することで広がりのある空間を目指した。寝室の引き戸はフルハイトにすることで空間の抜けとプライバシーの確保を両立している。オフィスデスクからソファ、スツール、ベットまで家具をセレクトすることで、仕事と住まいの環境を細部まで整えることが可能となった。
鴨川の家
Residence @ Kamogawa, Chiba
Design : Rei Oshima, Mami Umayahara /SNARK Inc.
Project Management / Design Direction: Masayuki Sakurai, Yohei Yamaguchi /TRAIL HEADS
Construction: Total Project
Floor area: 76.38㎡
Completion: July. 2022
Photo: Daisuke Shima /ad hoc