House in Niiza

埼玉県新座市に建つ築50年ほどのテラスハウスのリノベーション。既存建物の雰囲気やスケールを残しつつ、新たに置かれるモノたちを生かすよう極力シンプルに空間を整えた。設計者が施主のDIYにアドバイスをすることでつくりあげられた空間は、設計者のデザインと施主の手癖が一定の緊張感を保ちつつ、施主の生活に寄り添った独特な雰囲気を生み出している。施主のDIYにより設計と施工の延長にある、暮らし、メンテナンス、DIY(カスタム)など竣工の先にある営みを意識できるプロジェクトであった。
新座の家
Residence @ Niiza, Saitama
Design: Sunao Koase, Ayaka Seki /SNARK Inc.
Construction: 針谷工務店
Steel Product: gambit
Total area: 71.85㎡ (1F/33.50㎡ 2F/38.35㎡)
Completion: Jul. 2021
Photo: Takuya Seki

House in Takasaki

構造や開口部、家具、仕上げなど建物を構成する要素をそれぞれ独立して扱う事でライフステージ毎に使われ方の変わっていく住宅の可変性を探る新たなプロトタイプとしたい。敷地裏手には残地として残された手付かずの傾斜地があり、今後そちらにも生活の場を広げる予定である。作り手でもある施主がライフステージ毎に家族それぞれの居場所をつくり替えながら、新たな暮らしを作り出していくことだろう。群馬県高崎市 市街地と観音山の間の造成地に建つ設計者の自邸である。
20年前に山の麓の傾斜地を切り開いて開発された敷地である。車2台分のガレージがあるB1Fで接道、ガレージの上に造成された平場がある。接道以外の各隣地とも、三方それぞれ違った高低差があり北側2階レベルからは高崎市の街並みを眺めることができる敷地である。既製PCガレージの耐荷重、北側斜線、風致地区によるセットバックなどの諸条件を満たす建築可能なフットプリントをとると、南北に長く雁行させた2階建てのボリュームとなった。構造は内部の間取りとは独立させ、外周の二重壁により耐力を満たしている。構造とは切り離された家具的な作り方で内部を作ることができ、竣工後も変更可能な作りとした。二重壁により窓台の奥行きが増し、カーテンボックスや飾棚、断熱材を多く入れるなど様々な機能を付加させる事も可能になった。各位場所から外部への抜けを確保出来るように、開口部も構造とは独立して計画した。視覚的な抜けを多く設けることができ、傾斜地の風も取り込むことができる。
高崎の家
Residence @ Takasaki, Gunma
Design: Sunao Koase, (Megumi Yamazaki) /SNARK Inc.+ Shin Yokoo /OUVI
Structural design: Shin Yokoo /OUVI
Construction: Shibusawa Techno Construction
Total area: 131.67㎡ (1F/65.22㎡ 2F/66.45㎡)
Site area: 219.72㎡
Completion: Feb.2021
Photo: Ippei Shinzawa

House in Ishiharamachi

専門的な工事が必要な水回りの設置を除いて、施工の大部分は施主のDIYによってなされる。アマチュアな施工者である施主が介入しやすいように余白を多く取るプランとし、現場解体時から「施工者(施主)」「設計者」「解体・下地施工者」の三者での打合せの中で仕上がりイメージを共有していく作業を重ねた。今後、住み手のDIYによるオリジナリティが加わり、設計者が予想しなかった空間が立ち上がって来ることを期待したい。高崎市石原町にある築30年ほどの木造二階建て住宅のリノベーション。1,2Fをそれぞれワンルームとし、エントランスを兼ねたクロークを増築した。さらに各階南側の窓を大きく取りなおし、奥の部屋まで光を取り入れた。
石原町の家
Residence @ Takasaki, Gunma
Design: Sunao Koase, Noriko Koba /SNARK Inc.
Construction: Roccadia design and works
Total area: 80.30㎡
Completion: Nov. 2021
Photo: Ippei Shinzawa

B.W. Records & Bar

高崎市檜物町に新築するレコードバーの計画である。1F店舗の内装設計を担当した。
数々のレコードやジュークボックス、様々なオーディオで音楽を楽しむ場所として、規格の異なる物が納められる棚と、人の居場所となるカウンターを限られたスペースの中でそれぞれのスケールに合わせて連続的に設計した。
店主の好きな様々なモノが集まる店内のグルーヴを来店者がスムーズに感じ取れる居場所となった。
B.W. レコーズ アンド バー
Record Bar @ Takasaki, Gunma
Design: Sunao Koase, Ayaka Seki /SNARK Inc.
Construction: Sukiya Construction
Total area: 60.58㎡ (1F/30.29㎡ 2F/30.29㎡)
Completion: Nov. 2021
Photo: Lo.cul.p

ecolab cafe

廃棄物を処理するのではなく環境をデザインするという理念を掲げる企業の新規事業の活動の場として、オフィスビルの1階をコンバージョンした。「自然環境やSDGsのことを周知させるカフェ」「若い起業家を育成するためのラウンジ」「子育て世代の助けとなるキッズスペース」が要望としてあり、様々なユーザーが想定されたため、寛容な空間を目指した。それぞれの空間を壁で仕切るのではなく、あえて素材を切り替え雰囲気を変えることで、使い手が自分の居場所を確保しつつ、空間のつながりを確保できるようにした。廃棄物をよみがえらせ物質を循環させるというクライアントの理念の元、廃材を使い机の天板を製作するなど、アップサイクル素材を積極的に取り入れることで企業理念を体現した空間を設計した。
エコラボ カフェ
Cafe @ Takasaki, Gunma
Design: Sunao Koase, Noriko Koba, Ayaka Seki /SNARK Inc.
Client: Gunseisha inc.
Construction: Togiya, Interior Tsunoda, Roccadia design and works, gambit, WOOD IN WOOD FURNITURE
Planting: AYANAS
Floor area: 196㎡
Completion: Sep. 2021
Photo: Ippei Shinzawa

House in Yashiroda

2つのワンルーム、横長の水平窓、ルーバーのロフト、多様なスタディスペースなどの明快なキーワードを設定し、風土と地方の住宅需要に呼応した住宅のプロトタイプを示せたと思う。新潟県新潟市の新興住宅地に建つ小さな住宅である。県内の工務店が新たに売り出す住宅ブランドのモデルハウスとして設計した。地方都市の新潟であっても市街地中心部では土地の価格が高く若い世代が新たに土地を取得し住宅を建てることはなかなか難しい状況である。しかし、マイホームを取得したいという需要は高く、そのような市内で働く若い世代へ向け、市街地へ通勤できる範囲の郊外での豊かな暮らしを提案するというブランドである。新潟市近郊の分譲地といえど広さはそこまで広くなく、その多くが約50坪で分筆されている。前面道路幅員は4.0~6.0mのものが多く、地方都市の郊外であっても住宅地では建物が隣接し隣家や通行人の目線が気になることが多い。ほとんどの家は道路側の駐車場に雪よけのためのカーポートが設置され、その背後に総2階の家が建っているため、密集した息苦しい住宅街が多いと感じた。今後展開することを視野に入れたプロトタイプとして、周囲の家に風や光を通すように小さく低く建て、小さいながらも視線の抜けや光の入り方により豊かで広々とした内部空間を持つ住宅を設計した。この住宅は2つのヴォリュームを合わせた形をしている。片流れ屋根の平屋のヴォリュームはLDK、切妻屋根の2層のヴォリュームは可変性のある個人スペースの下に寝室と水回りを納めている。片流れ屋根は駐車場側へ大きく張り出させ車寄せとなり、カーポートを省略することで総2階のヴォリュームとなることを回避している。一方で内部空間はLDKと個人スペースの2つのヴォリューム内のワンルームがレベルをずらしながらつながる構成とした。それぞれの空間は屋根の形と壁天井の仕上げを変えコントラストを付けることで互いの空間が互いを引き立て合い、隣りの空間への意識を駆り立てる。それぞれに設けた横長の水平窓は平野部が多い新潟の風景と呼応し、27坪という広さ以上の精神的な広がりをもたらしている。また、ルーバーのロフトや家具と一体となったスタディスペースをワンルームを機能的に拡張する要素として設計した。特にスタディスペースはコロナウイルス蔓延以降の在宅ワーク需要へ応えるために複数箇所に配置し、小さな住宅内でも働き場所を選べる様にしている。
矢代田の家
Residence @ Niigata City, Niigata
Design: Yu Yamada, Mako Shimanuki, Sunao Koase /SNARK Inc.
Construction: Daiwa Homes
Steel Product: gambit
Total area: 92.75㎡ (1F/66.25㎡ 2F/26.50㎡)
Site area: 162.88㎡
Completion: May.2021
Photo: Ippei Shinzawa

House in Tenmabashi

大阪天満橋に建つ高層マンションのリノベーションプロジェクトである。
旧淀川沿いに開けた眺望と気持ちの良い光が入ることを確認し、天然素材を多く使いながら手の触れる部分や光の質感を丁寧にデザインした。サクラの木をベースに壁の左官、天板の石、床のウールとの相性や色の検討を重ね、グレートーンの落ち着いた雰囲気とした。カーテンやソファ、椅子の張地選択からインテリア小物の選定まで行うことで、空間の細部までアイデアを落とし込むことが可能となった。
天満橋の家
Residence @ Tenmabashi, Osaka
Design: Rei Oshima, Mami Umayahara /SNARK Inc.
Project Management / Design Direction: Masayuki Sakurai, Yohei Yamaguchi /TRAIL HEADS
Construction: vico
Floor area: 100.82㎡
Completion: Dec. 2021
Photo: Daisuke Shima /ad hoc

KURIBARA MEDICAL INSTRUMENTS JYONAN

関東を中心に20以上の拠点を持つ医療機器総合ディーラーである栗原医療器械店の営業拠点を設計。
会社のブランドイメージや社員の働き方を考えたオフィスを作りたいという要望から、新たな試みとして社内外の人が接点を持ち交流する場を組み込んだプランとした。今回のリニューアルを踏まえて、今後各支店を改良していくことも視野に入れている。
栗原医療器械店 城南支店
Office @ Toyosu, Tokyo
Client: KURIBARA MEDICAL INSTRUMENTS Inc.
Design: Rei Oshima, Mami Umayahara /SNARK Inc.
Project management /Design direction: Nozomi Takayama, Masayuki Sakurai /TRAIL HEADS
Construction: Sumitomo Realty & Development Co., Ltd.
Total area: 720.10㎡
Completion: Jun.2021
Photo: Kazuhisa Kota

HOEDOWN / TOYOKE

映像プロダクションHOEDOWNとウェルネスカンパニーTOYOKEのオフィスである。
シンプルな内装ではあるが、ゴムチップの床やスリット状の覗き窓、コンセントが埋め込まれた大きなデスクなど各部で新たな挑戦をしている。
ホーダウン / トヨーク
Office @ Shibuya, Tokyo
Client: HOEDOWN INC.
Design: Yu Yamada, Mami Umayahara /SNARK Inc.
Construction: Total Project
Total area: 93.5㎡
Completion: Apr. 2021
Photo: Ippei Shinzawa

House in Araiyakushimae

東京都中野区のマンションリノベーション。
43㎡という小さな専有面積を最大限活用できるよう水回りと収納以外はワンルームとしているが、袖壁と垂れ壁によりダイニング、リビング、ベッドルームはそれぞれ分節されている。限られた予算内で家具や水回りの小物を製作することで豊かな空間を目指した。
新井薬師前の家
Residence @ Nakano, Tokyo
Design: Yu Yamada, Mako Shimanuki /SNARK Inc.
Consulting: ReBITA inc.
Construction: Yushin Construction
Total area: 43.71㎡
Completion: Aug.2021
Photo: Ippei Shinzawa

Caprice de moi

群馬県高崎市の郊外の住宅地に建つ小さなケーキとコーヒーのお店の新築。
敷地の周囲の道のほとんどが生活道路のため、広告的な外観よりも周囲に馴染む外観が必要であると考え、ボリュームは方形の切妻屋根とした。一方で、店舗であることを印象づけるため、ファサードに対して大きな窓、屋根と合わせたブルーのドア、エントランスのアールのついたニッチと土間、斜めのアプローチなど一般的な住宅にはない微かな違和感となるような要素を加えた。壁と天井、カウンターもすべて薄いベージュで塗装した店内は、窓から入る自然光に包まれる明るい空間となった。
カプリス ドゥ モワ
Pastry shop @ Takasaki, Gunma
Design: Tomohiro Okada, Sunao Koase /SNARK Inc.
Construction: 山本工務店
Floor area: 40.97㎡
Completion: Apr.2021
Photo: Ippei Shinzawa

13 COFFEE ROASTERS Pop-up Store

前橋市に店舗を構える13 COFFEE ROASTERSのポップアップショップ用什器を設計した。
今後様々な場所へ出店されていくことを考慮し、什器は1台のカゴ台車に納まり、簡単に搬入・搬出が可能となっている。スチールフレームとポリランバーの什器は、メインで販売されるSCENE BLENDのパッケージサイズを最小とし、同じ縦横比でサイズ展開した。
今後も出店場所に合わせて組み合わせを変えながら展開されていく。
Pop-up store @Takasaki, Gunma
Design: Sunao Koase, Noriko Koba, Ayaka Seki /SNARK Inc.
Client: 13 COFFEE ROASTERS
Steel parts: gambit
Set up: SNARK D.I.Y.
Completion: Mar.2021
Photo: Lo.cul.p