群馬県渋川市の郊外に建つ木造 2 階建て住宅である。隣地には施主の実家である母屋が建っており、敷地南東側の車通りの多い国道に対して45°程回転して建物を配置することで、母屋の壁面から連続する壁面ラインをつくり、敷地角の庭を前面道路や駐車場の喧騒から守っている。この建築は性質の異なる大きな2つの空間で出来ている。1階は平面中心の柱を起点にして、対角線に架けられた大梁に導かれ外部へ広がる、日々変化する周囲の環境や人々に呼応する空間である。生活に必要な機能をラワンベニアの箱に納めて点在させることで視線を遮りながら居場所を作っている。2階は決められた機能がない広い屋根裏空間である。寄棟の屋根裏空間のため平面中心の天井が高くなり、柱を拠り所とした求心性のある居場所となる。庭や母屋などの近隣の気配を感じない近隣の環境から切り離された自立した空間である。2つの空間はルーバーの床を介して互いの気配を感じさせつつ共存している。性質が異なる2つの空間に住まう事で多様な体験を喚起し、生まれてから住み続けている場所であっても発見に満ちた豊かな生活となればいいと思う。
中郷の家
Residence @ Shibukawa, Gunma
Design: Yu Yamada /SNARK Inc. + Shin Yokoo, Kakeru Tsuruta/OUVI
Construction: Omnibus Inc.
Planting: AYANAS
Total area: 133.74㎡ (1F/73.91㎡ 2F/59.83㎡)
Completion: Aug.2019
Photo: Ippei Shinzawa