高崎駅から徒歩5分の場所に位置する本計画は、伝統的な居酒屋を現代的な視点から捉え直し、人々の日常的な出会いや継続的な関係性を育む場として構想した。
空間はシンプルな線形のプランによって構成され、店内の回遊性と視線のつながりを確保している。中心となるオープンキッチンとカウンター席は、スタッフと来店者が自然に関わり合う場となり、居酒屋文化に根付く親密さや偶発的なコミュニケーションを生み出す。さらに、メインダイニングに隣接して配置した大きなテーブルは、貸切利用やグループでの会食、地域の集まりなど、多様な使われ方を受け入れる余白となっている。
照明計画は高崎の繁華街が持つ夜の活気から着想を得た。一方で、内装はあえて抑制されたモノトーンを基調とすることで、空間そのものが主張するのではなく、料理や酒、人々の交流が自然と主役となる環境を目指した。
特定の客層に向けた場所ではなく、さまざまな人々が気軽に集い、それぞれの時間を共有できる開かれた居酒屋である。
高崎酒多Restaurant @ Takasaki, Gunma
Design: Sunao Koase, Takeo Arika, Jessica Huang /SNARK Inc.
Construction: Okamura Construction
Lighting: &light
Total area: 64.00㎡
Completion: Sept. 2025
Photo: Ippei Shinzawa